クラウドはいらない、レンタルサーバーでバイブコーディング
対象読者: 「バイブコーディング」に興味があるけど、Vercel? Netlify? AWS? と聞くだけで尻込みしてしまう人。結論から言います。ロリポップ!レンタルサーバーで十分です。
「バイブコーディング」とは?
2025年に Andrej Karpathy(OpenAI 創設メンバー・元Tesla AI責任者)が提唱した概念です。
"There's a new kind of coding I call "vibe coding" where you fully give in to the vibes, embrace exponentials, and forget that the code even exists."
要するに:
- コードの中身は気にしない
- AIに「こういうの作って」と雰囲気(バイブス)で伝える
- 動けばOK
- 細かい技術的な正しさより、アウトプットの速さを重視
プログラミング経験がなくても、AIに自然言語で指示するだけでソフトウェアが作れる。それがバイブコーディングです。
バイブコーディングの「公開先」問題
バイブコーディングでサイトやアプリを作った後、多くの人がここでつまずきます:
「作ったはいいけど、どうやってインターネットに公開するの?」
よく紹介される方法:
| 方法 | ハードル |
|---|---|
| Vercel / Netlify | Git連携、CLI操作、ビルド設定が必要 |
| AWS / GCP | アカウント設定だけで半日。IAM? S3? 意味不明 |
| GitHub Pages | Git の知識が前提 |
| VPS | サーバー管理の知識が必要 |
バイブコーディングの「雰囲気でOK」という思想と、これらのデプロイ方法は相性が悪い。
レンタルサーバーが「バイブ」に合う理由
ロリポップ!の場合
| やること | 方法 |
|---|---|
| サーバーを借りる | Webで申し込み(5分) |
| ファイルを公開する | ブラウザからドラッグ&ドロップ |
| サイトを見る | URLにアクセスするだけ |
| 修正する | ファイルを上書きアップロード |
これこそがバイブコーディングにふさわしい公開方法です。
- 「ビルド」という概念がない
- 「デプロイ」という概念がない
- 「CI/CD」という概念がない
- ファイルを置いたら公開される。以上。
実践: バイブコーディング × ロリポップ!
Phase 1: バイブスでサイトを作る
Claude Code に、雰囲気で指示を出します。細かく指定しなくてOK。
おしゃれなカフェのWebサイトを作って。
なんかこう、温かみのある感じで。
写真が映えるデザインがいい。
メニューと場所がわかればOK。
ポイントは「なんかこう」「〜な感じ」「〜がいい」で伝えること。これがバイブコーディングです。
Phase 2: バイブスで修正する
出来上がったものを見て、感覚で修正を指示します。
うーん、もうちょっと余白がほしい。
あと色味がちょっと冷たい感じがするから、もう少し暖色系にして。
ボタンがなんか地味だから、もっと押したくなる感じにして。
「もうちょっと」「なんか」「〜な感じ」で全然伝わります。Claude Code はこの曖昧な指示を解釈して、適切にコードを修正してくれます。
Phase 3: ロリポップ!に置く
- ロリポップ!のファイルマネージャーを開く
- Claude Code が作ったファイルをドラッグ&ドロップ
- 公開完了
技術的な作業はゼロです。
バイブコーディングで作れるもの × ロリポップ!で動くもの
HTML/CSS/JavaScript で完結するもの(全プラン対応)
- ポートフォリオサイト
自分の作品を並べるポートフォリオサイト作って。 写真がメインで、シンプルだけどセンスいい感じで。 - イベント告知ページ
来月のイベントの告知ページ作って。 日時と場所と申し込みフォームがあればOK。 なんかワクワクする感じのデザインで。 - プロフィール・名刺サイト
自分のプロフィールページ作って。 名前と経歴と連絡先が載ってればいい。 ミニマルでかっこいい感じで。 - 結婚式・パーティーの招待ページ
結婚式の招待ページ作って。 日時、場所、アクセス、出欠の返信フォーム付き。 上品で華やかなデザインで。
PHP を使うもの(全プラン対応)
- お問い合わせフォーム付きサイト
お問い合わせできる会社サイト作って。PHP で。 送信したらメールが届くようにして。 ロリポップ!のサーバーで動くようにしてね。 - 簡易ブログシステム
記事を追加・編集できるシンプルなブログ作って。 データベースは使わないで、テキストファイルで管理する方式で。 PHP で、ロリポップ!で動くやつ。 - 予約フォーム
日付と時間帯を選べる予約フォーム作って。 予約が入ったらメール通知。 PHP + CSV ファイルで管理する形で。
WordPress をベースにするもの(全プラン対応)
- 本格的なブログ・メディアサイト
WordPress のテーマをカスタマイズしたい。 今のテーマのヘッダーを、もっとインパクトある感じに変えて。 あとフォントをもう少しおしゃれにして。 [テーマのコードを貼る]
クラウドと比較: なぜレンタルサーバーでいいのか
よくある反論と回答
「Vercel の方がモダンじゃない?」
→ バイブコーディングに「モダン」は必要ありません。動けばいい。公開できればいい。
「Next.js 使いたいんだけど」
→ Claude Code に「Next.js は使わないで、普通のHTMLで作って」と指示してください。バイブコーディングにフレームワークは不要です。
「サーバーレスの方がスケールするでしょ?」
→ あなたのカフェのWebサイト、月間100万PVありますか?ロリポップ!のスタンダードプランで十分です。
「GitHub Actions で CI/CD 組みたい」
→ それはもうバイブコーディングではありません。ファイルを上書きしましょう。
コスト比較
| ロリポップ! | Vercel(無料枠超過後) | AWS | |
|---|---|---|---|
| 月額 | 264円〜 | $20〜 | 従量課金(予測困難) |
| 初期設定 | 5分 | 30分〜 | 半日〜 |
| 必要な知識 | ブラウザ操作 | Git, CLI | AWS全般 |
| ファイル公開 | ドラッグ&ドロップ | git push | S3 + CloudFront + Route53... |
| SSL(HTTPS) | 無料・ワンクリック | 自動 | ACM + ALB の設定 |
| バイブス | 最高 | まあまあ | 皆無 |
バイブコーディング3つのルール
ルール 1: 技術用語を使わない
❌ 「レスポンシブデザインでメディアクエリを使って、
ブレイクポイント768pxでレイアウトを切り替えて」
✅ 「スマホでも見やすくして」
ルール 2: 感覚で伝える
❌ 「margin-top を 24px に、font-size を 16px に、
color を #333333 に設定して」
✅ 「もうちょっとゆったりした感じにして。
文字は読みやすいサイズで、落ち着いた色で」
ルール 3: 完璧を求めない
❌ 「アクセシビリティ対応、SEO最適化、
パフォーマンスチューニング、PWA対応もお願いします」
✅ 「とりあえず公開できる状態にして。
細かいことはあとで直す」
公開までの最速ルート
所要時間: 約30分(初回のみ。2回目以降は10分)
① ロリポップ!に申し込む .............. 5分
② Claude Code に「○○作って」と指示 ... 5分
③ 出来上がりを見て「ここ直して」× 数回 .. 10分
④ ファイルをアップロード ............... 5分
⑤ 公開完了 ........................... 5分
上級バイブス: SSH でもっと楽に(スタンダードプラン以上)
SSH が使えるプランなら、Claude Code に直接アップロードまで任せられます。
さっき作ったサイトをロリポップ!にアップロードして。
SSH情報:
ホスト: ssh.lolipop.jp
ユーザー: ○○○
アップロード先: /home/users/1/○○/web/
Claude Code が SCP コマンドでアップロードしてくれます。 ファイルマネージャーすら開かなくてOK。究極のバイブスです。
まとめ
バイブコーディングは「AIに雰囲気で指示して、動くものを作る」スタイルです。
そのアウトプットを公開するのに、複雑なクラウドサービスは必要ありません。
| バイブコーディングの精神 | ロリポップ!の特徴 |
|---|---|
| コードは気にしない | コードを書かなくていい |
| 雰囲気で伝える | 設定項目が少ない |
| 動けばOK | 置けば動く |
| 速さ重視 | 5分で公開 |
Claude Code × ロリポップ!は、バイブコーディングの完璧なパートナーです。
クラウドの設定で消耗するのはやめて、バイブスでWebサイトを公開しましょう。